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有形文化財(建造物)のうち、重要なものを「重要文化財」に指定し、さらに世界文化の見地から特に価値の高いものを「国宝」に指定して保護を図っています。
これらの国宝・重要文化財建造物を後世に継承していくためには、適切な時期に様々な保存修理が必要です。修理事業は所有者または管理団体が行いますが、多くの修理事業が国の補助事業として実施されています。我が国の歴史的建造物はほとんどが木で作られており、茅や檜皮のような植物性の屋根を有するものも多く、火災に対し極めて脆弱です。このため,防災設備の設置に補助を行うことなどによって保護を図っています。
このほか、日本の近代化に大きな役割を果たしてきた産業、交通、土木に係る構造物については、技術革新や産業構造の変化等により取り壊しが進んでいます。このような構造物が、我が国の近代化を担いながらも現在失われつつある状況の中で、近代化遺産としての物件の特定及び保存のための調査、及びそれに基づく指定を行っています。