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伊予切(和漢朗詠集巻上断簡)

いよぎれ

概要

伊予切(和漢朗詠集巻上断簡)

いよぎれ

/ 平安 / 日本

伝藤原行成  (972〜1028)

ふじわらのこうぜい

日本

平安時代 

紙本墨書

縦25.8㎝ 横23.8㎝

一幅

東京都港区南青山6-5-133

根津美術館

重要美術品

表に藍と紫の飛雲を漉き込み、表裏に雲母砂子を撒いた白鳥の子の料紙に、『和漢朗詠集』を書写した粘葉装冊子本である。大正13年に分割されるまで伊予松平家に伝わったのでこの名がある。上下二帖の筆跡は三種に分かれ、上巻の前半を第一種、「秋夜」の後半以降と下巻のはじめ十二頁までを第二種とし、その他は後世の補写で第三種と呼ばれる。第一種の筆跡が「高野切」第三種や「粘葉本和漢朗詠集」(宮内庁蔵)、「法輪寺切」など一群の古筆と同筆であり、第二種もよく似た書風を示す。伝称筆者を藤原行成(972〜1027)とするが、「高野切」第三種との関係からも11世紀中頃の筆写と推定できる。この一葉は上巻後半にある秋の「前栽」のところで、第二種の筆跡とされる。

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キーワード

朗詠 / 和漢 / / 書写

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