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書下 宝寺僧衆中宛 元弘三年三月廿七日 「(伊)豆国」

かきくだし たからでらそうしゅうちゅう げんこうさんねんさんがつにじゅうしちにち いずのくに

概要

書下 宝寺僧衆中宛 元弘三年三月廿七日 「(伊)豆国」

かきくだし たからでらそうしゅうちゅう げんこうさんねんさんがつにじゅうしちにち いずのくに

/ 鎌倉 / 日本

赤松 円心 (則村)  (1277-1350)

あかまつ えんしん のりむら

日本

鎌倉時代末期/1333年5月11日

紙本墨書

29.6×45.0cm

1

広島県廿日市市大野亀ヶ岡10701

海の見える杜美術館

 南北朝時代の武将赤松則村、法名円心である。後醍醐天皇の建武新政府に活躍したが、足利尊氏がたに味方して赤松氏繁栄に尽くした。
 本書き下しは鎌倉幕府討幕、いわゆる元弘の乱の雌雄を決する重要な戦い、六波羅制圧に向かうまさにその時の物で、「北条高時を征伐する。祈祷を頼む」という内容である。これまで円心が討幕の中心勢力と知られていたが、本書き下しに「円心依奉 勅」とあり、円心が後醍醐天皇の命を受けて動いていることが明らかになっている。
(『名筆へのいざない―深遠なる書の世界―』海の見える杜美術館2012 解説より)

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