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キレンゲショウマ自生地

きれんげしょうまじせいち

概要

キレンゲショウマ自生地

きれんげしょうまじせいち

植物 / 九州 / 宮崎県

宮崎県

キレンゲショウマは、ユキノシタ科の多年草で茎の高さは80~120㎝くらい。育成地は紀伊半島、四国、九州の中央部で過去にこの地域が陸続きであった頃の名残の植物であるとされる。徳島県の 剱岳に僅かにあった自生地が宮尾登美子の小説「天涯の花」の舞台になり、NHKのテレビドラマで放映されたことによって、その後盗掘にあい減少した。宮崎県レッドデータブックに「宮崎県カテゴリー絶滅危惧Ⅱ類(VU-g)、国カテゴリー絶滅危惧Ⅱ類(VU)、宮崎県重要度A」とあり、県内及び町内においても貴重な自生地である。本町では、以前には祖母山付近をはじめ各地に自生していたと思われるが、今はほとんど見ることができない。押方鳥屋岳の自生地(押方4523番地)は、高千穂森の会(会長:興梠幸男氏)によりはやくから保護、管理が行われており、日本でも最大級の群生地と思われ、「世界農業遺産」や「ユネスコエコパーク」の登録に大きく貢献している。今後も保護活動と同時に開花の時期には一般の人々に特別公開案内をつづけるということであり、本町の観光客の増加の一助にもなっている。

西臼杵郡高千穂町大字押方4523番地

高千穂町指定
指定年月日:20170929

興梠 幸男

記念物

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キーワード

自生 / 絶滅 / 危惧 /

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